『1』を書いた時点で連作にするつもりは無かったのですが、書き終えてから「鼻の利くチョッパーは、フェロモン的な何かでゾロとサンジの仲を感知出来るんじゃ?」と思ったもので、「何故チョッパーはそんな事をゾロに訊いたのか」という観点から『2』を書きました。 そしたら微妙に違う話(名前を呼ばれたら嬉しいよね話)になっちゃった。同時に「これはドクターとドクトリーヌにしか名前を呼ばれた事の無かったチョッパーの、加入直後の話だ」と定まりました。 更に「聡いナミさんが、気付かないなんて事無いんじゃ?」と思ったので、気付くきっかけとなる会話をしてもらおうとウソップに登場願った『3』は、私のウソップ好きが炸裂しました。 この回のあとがき:この話に限らず、そんなウソップが居ると思うよ! 『4』では「サンジ君を出さない訳にはいくまい」という思いと、題名からちょっと離れてしまったので軌道修正を意識したら、サンジ君が大層照れ屋さんに書けてしまって(実際にもこんなもんだろうと思っていますが)。 「当然サンジ君はゾロに抗議するだろう」と書いた『5』では「ゾロが(仲間の前で)サンジの名前を呼ばない理由」を考えたらなんだか甘くなった上に、全員出て来ないうちに完結してしまったという体たらく。 この回のあとがき:非常に自分に甘い言い訳です。 裏テーマは『名前を呼ばれたら嬉しい』だったなぁ、と、書き終わって思った次第。 このゾロはサンジを「思い余って押し倒し、組敷いた体が暴れたのに業を煮やして名前を呼んだ」らしいので、その時の事もいずれ書きたい、と思っていました。『寒い夜』がそれになります。 |